沖縄のラーメン屋さん探訪記`08`09

新宿駅東口の歴史ある「武蔵野会館」ビルの前を通り過ぎ暫らく歩くと右手に「熊本ラーメン肥後のれん」がある。このラーメンやたぶん「桂花ラーメン」に次いで東京で古い熊本ラーメンの老舗だ思う。15年ほど前は新宿アルタの近くにもあって「桂花ラーメン」が混んでいると「肥後のれん」へ、「肥後のれん」が混んでいると「桂花ラーメン」へとどちらも好きなお店でよく通ったお店だった。昔は高円寺にも店舗があったが今はここ1店しかない。今回も未だ営業しているかちょっと不安を抱きながらの訪問となった。お店の前まで来て営業中の文字にほっとした。扉を開けて入っていくとお客は一人いるだけだった。奥のカウンターに座り「ぱーこーめん」900円を注文した。今でもここでNO.1人気のラーメンだと思う。学生時代は揚げニンニクが入った「スタミナらーめん」が好きだったが、社会人になってニンニク入りのラーメンは翌日の仕事を考えると自然と食べられなくなって来て久しく食べていないｗ
ラーメンは3~4分で出来上がってきた。


目の前に出てきたラーメンは何百杯も食べたことのある見覚えのある「ぱーこーめん」である。その盛り付けもスープの味も麺も20年以上前と何も変わりがない。スープにはニンニクが解け込んでいて食欲をそそる。麺も堅めの中太麺でスープに良く合う。パーコー（豚の角煮）も「桂花」の太肉（ターロー）」とはちょっと違うが柔らかく箸で掴むとバラバラになるほど柔らかくとても美味しい。ここのラーメンは「桂花」と違って、マー油の風味というのは殆ど感じられないのだがニンニクの溶け込んでいるスープが病みつきなるのだと思う。あっさりとした豚骨スープなのだが、食べ終わると満足感に襲われる。

スープは全部飲みたくなる塩豚骨スープである。値段を考えると「桂花」よりもコストパフォーマンスは高いラーメンだと昔から感じている。残ったスープも全部飲みきり、昔と変わらぬラーメンに感激してお店を出て行こうとすると、ここのオーナーの女性を久々に見かけた。お店に入って来たのである。暫く様子を見ていると、アルバイトの女子（中国の留学生）とスケジュールについて話しているようだった。この女性見かけるのは１５年振りだろうか・・・たぶん向こうは覚えていないだろうと思いながらも、お店を出る時に、このお店は今はここだけですか？と聞くと今まではここでスープを作って支店に分けていたのだがスープの味が不安定になるので１店に絞ったと答えが返ってきた。
プライドの高い女性だと感じた。支店が無くなったのは味のせいでは無く、放漫経営が原因だと昔から感じていた。要するに味の進歩よりお金儲けに走った経営者の問題だと思っている。支店の方で何百杯と食べていた自分には味の不安定さを感じたことがなく、いつも美味しく食べていたので、この話は感心するより、「ふざけるな！」という気分になったが単なる旅行者なので黙ってお店を出ていった。オーナーがあの思考回路じゃこのお店の今後の行きつく先が見えているような気がして残念な気持ちで新宿を離れたｗ
とはいえ生き残って欲しい１軒です・・・ご馳走様でしたm(__)m